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登山を始めたら最初に買うべき道具が3つあります。
 
1つ目がザック
 
2つ目がレインウェア
 
3つ目が登山靴
 
この3つは登山三種の神器と呼ばれているほどに重要なギアです。
 
初めて買うときはどれも高いものなのでちょっと心配になりますよね。
 
自分に合った良いものが買えるだろうか。どうやって選べばいいんだろう。と悩むと思います。
 
解決するに店で聞くかネットで調べるといったことをするはずです。
 
しかし、登山靴のソール(靴底)が壊れることは教えてもらえましたか?もしくはネットで調べられましたか?
 
「登山靴を選ぶ」においてソールのことまで初心者に説明する人って実は少数です。
 
ソールは壊れたら張替えられる。修理して大事に使うと登山靴の寿命は飛躍的に長くなります。
 
登山靴のソールについてなるべく簡単に解説します。
 
これを読んで1足目の登山靴から長く愛用してあげて下さい。
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登山靴の壊れパターン

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登山靴の壊れ方は大別して4つのパターンがあります。
①紐が切れる
②フックやD環という紐を通す系の金具が壊れる
③アッパー(足の甲に当たる部分)が裂ける
④ソールが剥がれる
 
他にも踵が擦り切れるなどありますが。
 
①紐は切れたらアウトドアショップで買えばOKです。
 
②金具系はたまに壊れます。メーカーや靴工房に修理に出せます。
 
③アッパーは直すと高いんですよね。寿命と思って諦める人多数です。
 
④そしてソールです。
実は登山靴の修理で8割から9割を占めるのがソールの修理なんです!
 
つまり登山をしているといつかソールを修理する日が来るということです。
 
 

ソールの壊れパターン

ソールが壊れるパターンも大別して2つに別れます。
 
①裏のデコボコが摩耗して減った
②ソールが剥がれた
 
①裏のデコボコが摩耗して減った
沢山登ってたら靴底はすり減るの当たり前ですよね。
良い登山靴を買うとまだまだ履けそうなのにソールが先にダメになってしまいます。
そうなってもソールを交換して履き続けることができるんです。
 
②ソールが剥がれた
登山をしていると危険回避のために危険予測、予防、対策をしなければいけません。
そして対策の1つに登山靴のソール剥がれがあるんです。それほどポピュラーな故障なんです。
 
私は登山靴ではありませんが、普通の革靴では突然両足ともソールが剥がれて声をあげて驚きました。
 
因みにソール剥がれの対策とは、ガムテープを持ち歩くことです。
ぐるぐる巻いて歩き続けます。
 
ソールが剥がれた状態で何時間も下山すると足がヤバイですよほんと・・・
 
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ソールが壊れる理由と寿命

ソールは2層になってることって知ってますか?
 
一番靴底がアウトソールといいます。
固く荒い地面と直接、超荷重で接する面になるので頑丈です。
 
アウトソールと革の間にミッドソールという層があります。
これはクッション性と剛性に富んだポリウレタンという素材が使われているのが一般的です。
 
このポリウレタンが何年もたつと劣化して壊れてアウトソールが剥がれてくるんです。
 
ポリウレタンは「湿気に弱い」という点と「使わなければ固くなってくる」という劣化ポイントがあります。
この2点が合わさって、普通に使い続けても経年劣化し、5年程で寿命がきます。
 
年に2,3回しか使わないとか、湿気の多いところで保存したとか。
靴に悪い環境にあると3年くらいで寿命がくることもあります。
 
因みにアウトソールの経年劣化は遅いので寿命は使用頻度によって左右されます。
沢山登る人なら2年くらいで寿命がきます。
月に1,2回程度の人なら5年くらいは持ちます。
 
もし、アウトソールが摩耗しすぎてミッドソールまで削れてしまったら、張替えのときにミッドソールまで張り替えないといけなくなります。
その分お高くなりますので気を付けましょうね。

ソール張替えは「出来る靴」と「出来ない靴」がある

ソールの張替えは靴によって出来る、出来ないがあります。
 
いざ、ソールを張替えようとしても断られてしまったら新しい靴を買うしかなくなります。
せっかく大事に履いてきたのにねぇ。。。
 
主に軽登山用とトレッキング用の靴でソール張替えが出来ない場合があります。
張替え出来る場合もあります。
 
重登山用は、ほぼ間違いなく出来ます。
 
普通の靴やで安いトレッキング用とか買うと大体無理ですね。
長く使うならちゃんとアウトドアメーカーの靴を買うべきでしょう。
 

 

登山靴の選ぶ時に1つ確認を増やす

登山靴はなるべくお店で選んだ方がいいですよ。
店員さんが親切丁寧に教えてくれるし足のサイズを計ったりもしてくれます。
 
そしてソールの張替えについて聞いてみましょう。
「この靴はソールを張替えできますか?」
「このお店に持ってきたらいいですか?」
「料金は大体どれくらいかかりますか?」
 
これくらい聞いておくといいですよ。
 

登山靴の修理と費用

登山靴の修理をするなら3パターン
 
①靴のブランドショップに持っていく
②アウトドア道具専門店に持っていく
③靴の修理工房に依頼して発送する
 
①靴のブランドショップに持っていく
②アウトドア道具専門店に持っていく
この二つは流れが大体同じになります。
 
・店に持っていって靴の無料診断をしてもらう
・修理費用の概算を出してもらう
・OKなら預けて工場に発送してもらう
・詳細な見積が出て、連絡がくる
・3~4週間で修理が終わる
・修理が終わったら店に受け取りに行く
 
③靴の修理工房に依頼して発送する
工房に依頼する場合の流れはコチラです。
 
・メールで相談をする。電話でも可能
・相談の際に写真を送る
・修理費用の明細が出る
・OKなら工房に靴を送付する
・3~4週間で修理が終わる
・靴が戻ってくる
 
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登山靴の修理費用

一言で言うと8,000円から15,000円ほどです。
 
靴によって変わってきますがソールの張替えは8000円~1万円が多いです。
それに追加の補修をすると料金が増える感じになります。
 
店舗持込と工房発送は発送料金で違いがあります。
店舗持込はかかりません。
工房発送は発送料金がかかります。修理費用が1万円以上の場合は送料無料になったりもします。
 
以下は石井スポーツと靴修理大好き工房さんの修理費用です。
参考価格としてみてください。
 
代表として、靴修理大好き工房さんと石井スポーツさんの料金表を紹介します。
これは一例と考えて下さい。実際にコチラの店舗に依頼しても金額が変わることがあります。
 

靴修理大好き工房 登山靴修理料金表(2018年5月時点)

 
アウトソール8,000円~
中板交換、ダシ縫い3,000円~
トゥガード交換3,000円
ラバーラウンド交換3,000円
縫製修理800円~
D環、フック交換1,000円~
革当て補修1,000円~
踵滑り取付3,000円
 
この価格に送料がかかります。
修理費1万円以上なら送料無料となるのでソール張替え以外に何か修理があると1万円超えますね。
2足以上依頼しても良いと思います。
 
修理引き取り宅配サービスもあります。
工房さんが佐川さんに連絡してお客様の自宅に伝票持参で集荷に行くというシステムです。
 

ICI石井スポーツ 登山靴修理料金表

石井スポーツは店舗受付となります。
電話で確認したところ、この価格も一例であって、大体15,000円くらいになることが多いそうです。
ただし、価格に送料が含まれます。
 

出し縫い靴
・ビブラム交換

12,000円~
圧着タイプソール交換13,000円~
ほつれ縫い 貫通(1カ所)1,500円~
ほつれ縫い 未貫通(1カ所)2,000円~
D環・フック・ハトメ修理(難易度により価格変動)
・カシメの足が見えない場所 1カ所
・カシメの足が見える場所 1カ所

1,500円~
800円~

カシメとは金属の部品らしいですがよくわかりません。スイマセン 
 

モンベルの修理費用

モンベルは高性能な靴を低価格で販売してくれてますよね。
私も沢山の靴を履きましたが耐久性が高いのでモンベルに落ち着きました。
 
別の言い方をすると、モンベルの靴は安いです!17,000円もあればいい靴が買えてしまいます。
 
修理金額と同じくらいなら勿体ないのかな~と思いますよね?
 
大丈夫です、モンベルは修理も安くすむことがあります!
 
修理に出すとトゥガードの張替えとか細かい修理も一緒にやってくれることがちょくちょくあります。
その場合でも費用は8000円とか。
 
アウトソール、ミッドソール、トゥガード、前後のプロテクターを交換しても1万円いかなかった!という話もあります。
 
モンベルユーザーなら一度店舗で相談してみてください。
  

 
 

登山靴の寿命は大事にしたら飛躍的に伸びる

登山靴は大事にしたら10年は履き続けることができます!
①ソールは消耗部品、ちゃんと交換すること
②歩くときに靴同士で擦らないこと
③定期的にメンテナンスをし、保管に気を付けること
 
大変ですね(笑)
私は歩くと親指の付け根当たりで擦れることが多いのか、ゴムが剥がれたり縫い目が切れたりします。
 
全部しっかり頑張らなくても、それぞれそれなりに注意しておけば2回目のソールに寿命が来るくらいまでは履き続けることができますよ。
 

ソール張替えのまとめ

①登山靴の壊れ方は大別して4つ
 1.紐が切れる
 2.金具が壊れる
 3.アッパーが裂ける
 4.ソールが剥がれる
 
②ソールの壊れ方2つ
 1.アウトソールの摩耗
 2.ミッドソールの寿命による壊れ
 
③ソールの寿命
 アウトソールは登る頻度次第、早くて2年
 ミッドソールは経年劣化で5年まで、早くて2,3年
 
④ミッドソールは湿気に弱いので保管、メンテに気を付ける
 
⑤ソール張替え出来る靴と出来ない靴がある
 軽登山、トレッキング用や安い靴はできない場合がる
 
⑥登山靴を選ぶときに店員に確認しよう
「この靴はソールを張替えできますか?」
「このお店に持ってきたらいいですか?」
「料金は大体どれくらいかかりますか?」
 
⑦ソールの張替えは8000円~
 高いところは12,000円ほどかかる。追加補修があると高くなる。
 工房に送ると携帯は送料がかかる。修理費1万円以上で送料無料もある。
 
⑧登山靴は大事に使えば寿命は長くなる
 1.ソールは消耗部品、ちゃんと交換すること
 2.歩くときに靴同士で擦らないこと
 3.定期的にメンテナンスをし、保管に気を付けること
 

おわりに

登山靴は高いから買うときに失敗したくないですよね。
 
せっかくの高い買い物なら長く使ってあげたいですよね。
 
登山靴の正しい知識を少し増やして登山の大事な相棒を見つけて下さい。
 

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