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定山渓天狗岳は日本中に存在する天狗と名のつく山の一つです。
 
その山の険しさから昔、天狗が修行した山とされています。
 
定山渓天狗岳もその名にふさわしく、急な斜面、危険なルンゼなどで構成された険しい山です。
 
渓流を何度も渡渉したり、名物巨大ルンゼがあったり、滑落事故が多かったり、そして山頂の景色は最高!
 
登山を始めたら一度は登っておきたい山の1つにランクインします。
 
今回は体験談を交えた定山渓天狗岳の登山情報を紹介します。
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定山渓天狗岳の歴史

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実は定山渓天狗岳は地形図に天狗山と記されています。
しかし、天狗と名のつく山は日本中に存在するので、札幌市南区定山渓にある山なので定山渓天狗岳、定天(じょうてん)と呼ばれて登山者に親しまれています。
 
山名の由来は、1000メートルを越える3つの険しい岩峰を頂く威容から、あるいは天狗の腰掛けに似ているからと言われています。
遠くから見ると要塞のような山ですよね。

 
昔はアイヌ語名で「キトウシュヌプリ」と呼ばれていました。「ギョウジャニンニクが群生する山」を意味します。
私は行者ニンニクを取りに行きますが定天では見たことないですね、取られ過ぎたのかな?
 
登山道は2つありましたが1つは廃道になってます。
 

山の基本情報

登山情報

標高:1144.5m
 
熊ノ沢コース
 難易度:中級
 標高差:755m
 参考タイム:登り2時間50分、下り2時間30分
 トイレ:無し
 電波:無
 

登山時期

夏装備で登れる期間について。
 
5月中旬頃行くと雪が残っているかもしれないので注意してください。
問題無く登れるのは6月からになります。
 
紅葉時期は綺麗ですが紅葉の後は落ち葉が沢山あります。
急登に落ち葉という滑りやすい状況になるので注意です。
 
時期としては10月後半までは普通に登れます。

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定山渓天狗岳の天気

定天はいつでも晴れで迎えてくれる山!なイメージがあります(笑)
 
定山渓天狗岳の天気はコチラでチェックしましょう。
 
「天気とくらす」は沢山の山をカバーしているので馴れるておくことお勧めです。
 
 

定山渓天狗岳の推奨装備レベル

登山タイムは3時間切るので意外とお手軽な山です。
 
しかし、険しいコース、電波無し、山奥の山なので遭難したらヤバイ!です。
適当に登ったり降りたら復帰できるという山ではありません。
 
怪我で動けなくなった場合はヘリでの救助しかできない山です。
 
装備はしっかり全て揃えていきましょう。
 
水分は1.5リットルは欲しいです。風の少ない急な登山道は喉が渇きます。余分に+500mlあるといいかもしれません。
 
 

登山口情報と無料登山地図

コチラに定山渓天狗岳の登山口情報が纏まったページがあるので参照してください。
GoogleMapで行けるのでとても便利です。
 

登山口情報休止中

 
無料地図についてはスマートフォンで使えるYAMAPというアプリが非常に便利です。
YAMAPは地図上で自分の位置が●で記されるので自分がどこに居るかわかり易くてお勧めです。
 
因みに定山渓天狗岳は以下のような画面になります。(地図の拡大縮小も思いのまま)
※定天は電波が無いので事前に地図をDLしてから移動して下さい。
※画像の駐車場の目印は私が追加しました。
 

 
詳しい使い方はコチラ

【登山初心者必見】YAMAP 山ガールにお勧めの無料地図アプリ!簡単マニュアル

 

登山コースと難易度

熊ノ沢コース 中級

難易度:中級
標高差:755m
参考タイム:登り2時間50分、下り2時間30分
トイレ:無し
電波:無し
 
最初は林道、登山口から30分~45くらい。
昔は車で入れたみたいです、道は綺麗なので歩きやすいので自転車使えたらな~といつも思います。
 
暫く進んむと左側が広くなっていて、登山口の看板があります。通り過ぎることは無いと思いますが林道を歩いてると笹の陰(左手前)にあるので注意して下さい。
森の中を横移動していくと小さな渓流が現れます。

 
ココからが定天の始まりです。
 
渡渉、ロープのオンパレードでかなり楽しい!!です。
 
最初の難関は滝超え
 
滝を直接乗り越えるわけではありません。
土砂で滑りやすいところをロープで10m以上登り、滝横の崖を横移動してすり抜けていく、かなりスリリングな難所です。

 

これは間違った登り方ですね。真似しないでください。

 
 
その後は急斜面、ロープ、渡渉を繰り返して渓流の横を上がっていきます。
ふと気づくと渓流の水が減ってきていることがわかります。水の減りに気づいたら登りの中間くらいですね。
 
水も無くなり、暫く登ると背後で視界が開ける気配がします。
振り返ると、まだ木が邪魔しますが眺めが良くて「結構登ってきたな~」と実感がわきますね。
 
ここからは登る程に高度感が増していき、景色もどんどん良くなってきます。
山頂も間近に見えて「あそこまで登るのか!」とがぜんやる気が出てくるでしょう!
 
そして現れる定天の名所「巨大ルンゼ!」
長い直線の超急登は雨が降ると滑って登れなくなるほど。
途中から完全に岩に囲まれたルンゼをロープ頼りに登っていきます。
 
最初見たときは、「これを老人が登っていいの?」と思ったものです(笑)

 
巨大ルンゼを抜けるとゴールはすぐ間近でした。
山頂には木がありますが、木に囲まれているわけでないので周囲がバッチリ見渡せます。
近辺に高い山も無いし、周辺の手稲山、神威岳、烏帽子岳、小天狗、無意根山、余市岳、そして羊蹄山!全て見えます!
 
あれ?羊蹄山見えたかな・・・ 
 
定山渓天狗岳はスリリングで景色が最高で本当に好みの山でした!
そして何故かいつも晴れ!
もう定天に晴れ以外は似合わないです。
 
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滑落事故について

昨年(2017年)に定山渓天狗岳で滑落事故がありました。
定山渓天狗岳は本当に危険なポイントがいくつかあります。
私も楽しさから危険な登り方をしたことがありましたが、今思うと本当に危険だったなと反省してます。
 
事故のあったポイントは今はロープが撤去されて迂回ルートが設けられているようです。
まだ見たことがないので近々リサーチしてこようと思います。
 
近年は八剣山でも何度か山頂からの滑落事故が発生しています。
危険な場所では本当に気を緩まないように、三点確保で登るように心がけましょう。
 
ご冥福をお祈りいたします。 
 

ポイント・注意点

平日でも2,3台の車が停まってます。
駐車場は6台くらいですが、満車になったら手前の道路に停めることができます。通行の邪魔にならないように停めましょう。
 
林道歩いているとタヌキとすれ違いました。
 
危険が沢山あるので救急セットを持ちましょう
 
夏真っ盛りに登ると羽虫がちょっと多いです。
 

おわりに

定天は難所があって本当に楽しい山です。
 
札幌からほど近いところにあってこれだけ楽しめるのは嬉しいですね。
 
危険がいっぱいなので応急処置できるよう救急セットの準備が大事になります。
 
私も友人と登ったときに手のひらをザックリ切りました。
その友人が看護師さんだったので山の中で見事な応急処置をしてもらえました。運が良かったです。
 

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