【神威岬/積丹岬/黄金岬】積丹半島人気の観光スポット！三大岬の魅力に迫る！

積丹ブルーで有名な美しい海が見られる積丹半島。

積丹ブルーを堪能できる積丹半島には神威岬、積丹岬(島武意海岸)、黄金岬の３つの岬があります。

積丹半島の観光には欠かせない神威岬、積丹岬、黄金岬それぞれの魅力を徹底解析します！

【神威岬】日本の渚100選

神威岬の魅力と歴史

◆義経伝説の地

源義経は兄頼朝に追われ北へと逃げてきたという伝説があります。

そして、ここ神威岬も義経伝説が伝わる地。

チャレンカ伝説

源頼朝に追われた源義経の一行は、奥州から逃れて蝦夷地・入舸に辿り着きました。
そして、義経はこの地に住む首長の娘シララと恋に落ちました。

しかし、大陸への野望を抑えきれなかった義経は、満月の晩、家来とともに密かに船出してしまい、それを知ったシララは、絶壁の上から遠のく船を見つめて泣き叫びました。

立ちつくす乙女シララは岩になり、それが女郎子岩だといわれています。

義経がたどり着いた神威岬、その歴史が綴られた場所に行ってみましょう。

◆かつては女人禁制の地

上記のチャレンカの伝説後、この地を女性が通ると義経を思う嫉妬心から

次々と女性に災難が起こることから女性禁制の地となっていました。

女性禁制だったのは昔の話で今は老若男女だれでも通行可能。

美しい積丹ブルーの岬を堪能することができます。

が、少々危険な岸壁地帯を歩くので災難には気を付けて渡りましょう。

◆チャレンカの道

女性禁制の門から神威岬まではチャレンカの道という遊歩道があります。

アップダウンが多く道も狭いところがあるので要注意！

一部床に隙間があるところもあるため細いヒールで訪れると挟まることもあります。

道は整備されていますが運動靴を推奨します。

◆念仏トンネル

チャレンカの道を10分ほど歩いたところに念仏トンネルの案内があります。

このあたりが積丹ブルーと花々が綺麗に見えるビューポイント！

念仏トンネルは少しわかりにくいですが、海岸線に小さな穴があいているので探してみましょう。

◆神威岬に咲く花々

積丹ブルーと広大なパノラマに注目がいきますが、遊歩道沿いには可憐な花々も咲きます。

特に綺麗なのが7月頃に見頃を迎えるエゾカンゾウやエゾスカシユリ。

それ以降も9月頃まで紫色のハマフウロや青いツリガネニンジンの花も楽しめます。

◆神威岬と神威岩

女性禁制の門から770m歩いたところが神威岬の先端です。

丸みを帯びた積丹ブルーの水平線に神威岩がそびえ立つ絶景が楽しめます。

神威岩はここまで来ないと見られないのでぜひチャレンカの道を歩いてみましょう。

カムイ番屋(旧レストハウス ペニンシュラ)

カムイ番屋はかつてはレストハウスペニンシュラという名前で営業していた神威岬にあるレストランとお土産店。

ウニや海鮮丼も食べられますが、ここでしか味わえないのは積丹ブルーソフトソフトクリーム。

青はラムネ味ではなくミント味なのでさっぱりとした甘さが神威岬まで散策したあとに食べるのに最適です。

観光名所の遊歩道と所要時間

女性禁制の門から先端部までは約770m、アップダウンのある遊歩道を徒歩で30分。

強風や悪天候時には閉鎖されることもあるため、

晴れていても行けないこともあるので注意が必要です。

アクセスと駐車場

【公共交通機関】

JR小樽駅から北海道中央バス神威岬行きに乗車し神威岬で下車（本数は1日4本）

【自家用車・レンタカー】

300台おける無料駐車場を完備。

利用は8時から日没までです。

【積丹岬】トンネルをくぐると島武意海岸（しまむいかいがん）

積丹岬・島武意海岸の魅力と歴史

◆島武意海岸の歴史

島武意海岸へは駐車場から真っ暗なトンネルを通ります。

このトンネルはニシン漁が行われていた頃から有り、浜辺から入舸(いりか)へ行くために作られた歴史あるもの。

トンネルを抜けた先には美しい海岸があり、海岸まで降りていく道もあります（足場が悪いため通行に注意が必要）

下の海岸へ行くとかつてのニシン漁で栄えていた頃の遺構が数多く残っているので、遺跡や廃墟好きにオススメ！

◆日本の渚100選に選定された島武意海岸

「日本の渚百選」に選ばれた島武意海岸。

断崖絶壁が続く海岸線の中で、唯一波打ち際に降りることができる場所があります。

それは駐車場から入るトンネルを抜けた所、突然現れる鮮やかな海は衝撃的な光景です。

川端康成の雪国のように「長いトンネルを抜けた先は雪国だった」と同じような感覚になるでしょうね。

◆積丹岬自然歩道（シララの道）

島武意トンネルから積丹出岬灯台、笠泊海岸、女郎子岩を経て積丹幌武意バス停までの遊歩道。

車の人は駐車場に戻らないといけないため、女郎子岩で引き返すのが良いでしょう。

アップダウンも多く道も山道のようなところも多いため運動靴や歩きやすい服装で行くことを推奨します。

◆女郎子岩

女郎子岩は義経伝説のあるところで、アイヌの酋長の娘シララ姫が義経を追いかけ、

高波に飲まれて岩になってしまったという伝説が残っています。

寂しい海に立つ女郎子岩の立ち姿はシララの道でしか見られない絶景！

食事処「鱗晃」

食事処「鱗晃」は積丹岬の駐車場の前にある食堂。

生うにはもちろん、積丹の新鮮な海の幸を食べることができます。

観光地にある食堂だから観光地価格と思われがちですが、値段はリーズナブル！

生うにシーズン外、ウニが苦手という人はたっぷりと入った甘エビ丼もオススメです。

遊歩道と所要時間

島武意海岸は駐車場の前のトンネルを抜けるとあります。

ここだけならすぐ終了しますが、積丹岬自然遊歩道を通り女郎子岩(じょろっこいわ)まで往復する場合は4.7km、1時間30分。

往復せず遊歩道の終点積丹幌武意(しゃこたんほろむい)バス停まで行く場合は2.5km、1時間の道のり。

最後のほうが少し道が悪いので要注意です。

アクセスと駐車場

【公共交通機関】

JR小樽駅から北海道中央バス積丹余別、神威岬行きに乗車し島武意海岸入口で下車（本数は1日6本）

バス停から島武意海岸まで約1kmの上り坂を15分ほど歩きます。

【自家用車・レンタカー】

50台おける無料駐車場を完備してますが、

ウニシーズン中は非常に混み合うため駐車できないこともあるので要注意。

積丹岬周辺のスポット

◆生うに

積丹町のうに漁解禁は6～8月。

その頃には札幌市内から多くの人が積丹半島へとやってきます。

積丹岬付近では入舸(いりか)、日司(ひづか)、野塚(のづか)地区。

どの店舗も積丹漁港で取れたウニなので味に違いはないのでどこで食べてもハズレはないですよ。

＞＞北海道ウニ丼ランキング！旬の時期はいつ？産地や種類のおすすめは？

◆岬の湯しゃこたん

日本海の雄大な眺めが楽しめる温泉！

露天風呂からは積丹岬と神威岬両方が見えます。

夕暮れどきに露天風呂から見える光景はとても美しく絶景のロケーション！

【黄金岬】ハート形の宝島

黄金岬・ハート形宝島の魅力と歴史

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◆黄金岬の由来

黄金岬はニシン漁が栄えていた頃の見張り場でした。

名前の由来はかつてニシンが大漁に獲れていた頃、夕方になると黄金色に輝いていたことから名付けられました。

黄金岬は留萌市にもありますが、こちらも名付けられた理由は同じです。

◆松山千春が曾祖父に捧げるロマン碑

展望台へ向かう途中に松山千春が曾祖父に捧げるロマン碑があります。

松山千春といえば道東足寄町のイメージが強くなぜ積丹にあるのか？

その理由は剣豪だった曾祖父が美国の地で亡くなり会うことができなかったためその思いを書いています。

松山千春ファン必見の注目スポットです！

◆絶景のオーシャンビュー

展望台からは、透き通った美しい積丹ブルーが見え、右手に宝島、左手にゴメ島が見えます。

展望台からはわかりませんが、宝島は空から見るとハートの形をしています。

ハートの形をした宝島には悲運のアイヌ伝説もありますが、開運の島でパワースポット！

恋愛成就や良縁にご利益があるようです。

遊歩道と所要時間

駐車場のある積丹観光センターから国道229号線沿いを5分程歩くと黄金岬の入り口があります。

そこからチャシナの小道と呼ばれる緩やかな遊歩道を歩いて展望台までは約500m、徒歩で15分の道のり。

途中にはベンチもあるので焦らずのんびりと展望台へと向かいましょう。

整備した歩道ですが動きやすい靴や服装で行くことを推奨します。

アクセスと駐車場

【公共交通機関】

JR小樽駅から北海道中央バス美国、積丹余別、神威岬行きに乗車し美国で下車（本数は1時間に1本程度）

【自家用車・レンタカー】

専用の駐車場はないため積丹町観光センターの駐車場を利用。

路線バスのバス停と同じ場所のため展望台までの徒歩の時間は同じです。

黄金岬周辺で楽しめるアクティビティ

◆水中展望船ニューしゃこたん号

ニューしゃこたん号は黄金岬の麓の美国港を出港し、黄金岬、ビヤノ岬、宝島を巡る水中探訪船。

陸地からは見られない奇岩や、美しい水中の様子を楽しむことができます。

積丹ブルーの美しい海を海上から堪能できるのはここだけ！

◆青の洞窟シュノーケリングツアー

積丹ブルーの美しい海を見たら思わず入りたくなりませんか？

そんな願望を叶えてくれるのが青の洞窟シュノーケリングツアー！

沖縄のような透明度の美しい海を思いっきりダイビングして楽しみましょう。

積丹半島の交通情報

積丹半島へはJR小樽駅から神威岬まで1日4本。

2時間に1本程度あるので途中下車して観光するのに良い時間帯で運行しています。

島武意海岸以外はバスも車も同じ場所からスタートするため歩く距離は変わりません。

積丹半島やニセコ地区の北海道中央バスとニセコバスが2日間乗り放題となるぐらんぶる・しりべしフリーきっぷを利用すると便利！

札幌発着の場合は4,400円、小樽発着の場合は3,700円で発売してます。

【散策の一例(2019年夏ダイヤ)】

※乗車券は２日間有効のため積丹町、余市町、小樽市などに宿泊し、翌日はニセコ方面へ行くことも可能です

お手軽に回る方法

車の運転が苦手だけど路線バスの移動は大変という人にオススメなのが北海道中央バスの定期観光バス。

積丹半島を1日かけて満喫できるのが絶景積丹岬コースです。

運転はプロにお任せして気軽に積丹半島を満喫しましょう。

札幌駅発着で8000円（昼食代込み）

人気の高いコースなので早めに予約することをおすすめします。

おわりに

義経伝説も残る３つの積丹半島の岬。

近くにありながらそれぞれ異なった景色を見せてくれるので、３つ全て訪れることをおすすめします。

神威岬、積丹岬、黄金岬いずれも歩く区間はあるので歩きやすい格好で行きましょう。