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スポンサードリンク北海道で生で見てみたい野鳥の一つとしてあげらえるのがタンチョウ。
観光用映像では釧路湿原の列車の車窓から飛んでる姿が見えたりしますが、実際に釧網線に乗車してもあまりタンチョウは見られません。
ではタンチョウはどこへ行ったら見られるか?
答えは、冬の鶴居村へ行けば100%見ることができます。
広大で自然豊かな鶴居村にはタンチョウ以外にも見どころは沢山あるんですよ。
今回は自然な魅力盛り沢山な鶴居村について紹介していきます。
[toc]鶴居村とは
鶴居村は釧路市から北西30kmの地点にあります。
”鶴が居つく村”という名前の通りタンチョウが沢山いる村なんですよ。
タンチョウヅルが生息できる鶴居村の南部には広大な釧路湿原。
鶴が見える観光列車「釧網線沿線」のエリアよりも、開発されていない自然が残っています。
夏は釧路湿原、冬はタンチョウが楽しめるのが鶴居村の魅力。
さらに北部の丘陵地帯では酪農が盛んなので、美味しいチーズも味わうことができますよ。
札幌から鶴居村までのアクセス方法
◆車の場合
【高速道路利用】
- 所要時間:約4時間10分
- 距離:約310km
- 高速料金:5,590円(ETC割引:3,910円)[札幌南IC~阿寒IC] ※道東自動車道は本別ICより先の区間は無料です
- ワンポイント:道東道が延伸したため釧路地方が近くなりましたが、東京から豊橋くらいまでの距離を運転となり非常に長い道のりなので適度に休憩しましょう。
【一般道利用】
- 所要時間:約6時間20分
- 距離:約340km
- 利用道路:国道274号線と国道38号線
- ワンポイント:日勝峠・帯広市内・池田ワイン城・白糠恋問館など観光地に立ち寄りながら行けますが、気が遠くなるくらい時間がかかります。
◆公共交通機関の場合
札幌から釧路へは都市間バス・JR特急おおぞら・航空機があります。
釧路までのそれぞれの料金、所要時間は以下の通り。
本数 | 所要時間 | 普通運賃 | 最安値 | |
都市間バス | 1日5本 | 5時間25分 | 5,880円 | 4,810円 |
特急おおぞら | 1日6本 | 4時間 | 9,460円 | 5,990円 |
航空機 | 1日4本(丘珠) | 45分 | 22,500円 | 6,600円 |
鶴居村へは釧路駅から阿寒バス鶴居線を利用します。
- 交通案内:釧路駅⇒[阿寒バス]⇒鶴居市街
- 所要時間:約70分
- 運賃:1,280円
- 時刻表:阿寒バス(鶴居線)
- ワンポイント:鶴居村の観光スポットはバス停沿線にあるので公共交通機関でも行くことは可能ですよ。
◆ホワイトピリカ号
冬道に自信がない、道東のスポットを色々回りたい人にお勧めなのが阿寒バスの定期観光ピリカ号です。
鶴居村の鶴見台以外にも屈斜路湖・摩周湖・阿寒湖と釧路周辺の主要スポットを周遊するので外国人に非常に人気がありますよ。
予約制ですがネットでできるのが有り難いですね。
- コース:釧路駅⇒鶴見台⇒屈斜路湖⇒摩周湖⇒阿寒湖⇒釧路空港⇒釧路駅(阿寒湖と釧路空港で下車も可能)
- 料金:釧路⇒釧路(5,600円)・釧路⇒空港(5,200円)・釧路⇒阿寒湖(4,000円)
- 運行会社:阿寒バス(ホワイトピリカ号)
鶴居村の見どころ(タンチョウ編)
鶴が居つくと書く村なので、一番の見どころはやっぱりタンチョウ。
夏場でも見ることはできますが、数が少ないので冬がおススメです。
見頃は12~2月頃、雪道に注意しましょう。
鶴見台
鶴見台は、道道53号沿いにある観察スポット。
駐車場や売店もあり、多くの人が訪れます。
ピーク時には200羽のタンチョウが集まり優雅なダンスが見られますよ。
餌やりは朝と午後2時30分ごろの2回なので、この時間帯で訪れましょう。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、鶴見台で下車
- HP:鶴見台(鶴居村HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字下雪裡 GoogleMAP
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは、鶴居村市街地から近い観察スポット。
駐車場も完備していますが、団体ツアーなどは手前の鶴見台に立ち寄るため鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリにはやってきません。(穴場!)
鶴見台は全くいない時もありますが、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリなら確実に見られます。
多い時には400羽ものタンチョウが集まるのでその光景は見事!
近くにネイチャーセンターもあるのでより詳しくタンチョウについて知りたい人は訪れてみましょう。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、鶴居中学校で下車
- HP:鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(公式HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字雪裡南 GoogleMAP
菊池農場
菊池農場は、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリから南東へ2kmほどの観察スポット。
徒歩でも20分くらいで到着できるので公共交通機関でもアクセス可能です。
鶴居村からタンチョウたちのねぐらの地への中間地点に菊池農場は位置しています。
夕方ねぐらへと帰るタンチョウを撮影することができますよ。
地主方の好意で開放しているスポットなので撮影時にはマナーを守るよう心がけてください。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、13号線で下車
- 鶴居村・タンチョウ観察・撮影ポイント・ページ
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字中雪裡 GoogleMAP
音羽橋
音羽橋は、菊池農場から南へ4.5kmの道道243号沿いにある観察スポット。
音羽橋は、タンチョウを驚かすことなくねぐらで羽を休めるタンチョウが見られます。
ねぐらなので日中訪れても写真のように全くタンチョウはいない状態です。
ねぐらで羽を休める様子を見たい場合は、鶴居村で1泊して早朝に訪れましょう。
鶴居どさんこ牧場に宿泊すると音羽橋は近いですよ。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、鶴見台で下車
※鶴見台バス停から約3km - HP:鶴居村・タンチョウ観察・撮影ポイント・ページ
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字下雪裡 GoogleMAP
鶴居村タンチョウフェスティバル
鶴居村タンチョウフェスティバルは、毎年2月中旬に開催されるイベント。
タンチョウになりきって素足で氷の上に片足で立ち、何分耐えられるかを競う耐寒競技。
地元民でなければかなり難しそうなタンチョウの鳴き声コンテストなど。
タンチョウのふるさと鶴居村ならではのイベントが沢山あり1日楽しむことができますよ。
- 開催日:2月中旬
- 開催場所:鶴居村総合センター前庭
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、鶴居中学校で下車
- HP:鶴居村タンチョウフェスティバル(鶴居村HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村鶴居西1丁目1 GoogleMAP
鶴居村の見どころ(釧路湿原編)
鶴居村のもう一つの見どころは釧路湿原です。
釧路湿原というと釧網線の走っている東側の方が訪れやすいですが、西側の鶴居村はあまり観光地化もされていないため原始の姿で楽しめますよ。
一部スポットはツアーに参加しないと行けないので要注意。
湿原鶴居展望台
湿原鶴居展望台は、釧路市展望台の近くにある展望スポット。
この辺りが釧路市と鶴居村の境界線で、北斗展望台は鶴居村にあります。
釧路市展望台は有料ですが、湿原鶴居展望台は無料。
釧路方面から鶴居村へ行くときは必ず通るので、まずは広大に広がる釧路湿原を楽しみましょう。
除雪もされているので冬でも立ち寄ることができます。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、北斗霊園で下車
- HP:湿原鶴居展望台(釧路湿原国立公園)(鶴居村HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字北斗 GoogleMAP
温根内
温根内は、北斗展望台を過ぎた先にある釧路湿原内を歩ける唯一のスポット。
夏場には、釧路湿原に咲く湿生植物がたくさん見られる花好きな人にお勧めです。
木道入口にはビジターセンターもあるので、動植物の情報を仕入れることも可能ですよ。
歩くのが好きな人はかつて釧路湿原の横を走っていた鶴居村営軌道跡の遊歩道を使って釧路市湿原展望台まで散策することも可能です。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、温根内で下車
- HP:温根内(釧路湿原国立公園)(鶴居村HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字温根内 GoogleMAP
キラコタン岬
キラコタン岬は、釧路湿原の最深部にあります。
約3千年前から変わらない太古の光景が楽しめる秘境の地。
ダイナミックな川の蛇行が間近で見られるまさに釧路湿原な絶景が楽しめるスポットです。
ただし天然記念物地域の為立ち入りには文化庁の許可が必要で、一般開放していないため、ツアーの参加が必須となるのでご注意を。
以前は”とうろユースホステル”で安価なツアーがありましたが、閉鎖してしまったため現在は5,000円からの料金で下記ツアーで開催しています。
キラコタン岬へのツアー
- アクセス:個人では行くことができません
- HP:キラコタン岬(釧路湿原国立公園)(鶴居村HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字下著呂 GoogleMAP
宮島岬
宮島岬もキラコタン岬同様一般人立ち入り禁止の秘境の地。
内陸なのに何故宮島岬なのか?
理由はかつてこの辺り一帯が海だったからです。
宮島岬は標高が高い場所にあるので広大な湿原と蛇行する釧路川が一番きれいに見られる絶景ポイント。
ただしキラコタン岬よりも難易度が高く、ツアーも鶴居どさんこ牧場のホーストレッキングしかありません。
料金は17,300円と非常に高額なので気軽には行きにくいですね。
宮島岬へのツアー
- アクセス:個人では行くことはできません
- HP:宮島岬(村の風景)(鶴居村HP)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字下雪裡 GoogleMAP
鶴居村の宿泊施設
釧路市街地・阿寒湖・川湯温泉など大型宿泊施設が近隣に多い為、鶴居村に泊まることは少ないかもしれません。
夕日をバックにねぐらへ帰るタンチョウや、早朝のねぐらを羽を休めるタンチョウは鶴居村に宿泊しないと難しいですよ。
今回は温泉やツアーも充実している鶴居村の宿を紹介します。
グリーンパークつるい
グリーンパークつるいは、鶴居市街地に近い温泉付きホテル。
源泉100%の温泉でタンチョウ見学で冷えた体を温めたり、湿原散策で疲れた体を癒すのに最適ですよ。
タンチョウスポットにも近い為、公共交通機関で鶴居村を訪れるときはこちらに宿泊するのがお勧め。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、終点で下車
- チェックイン:15:00~22:00
- チェックアウト:10:00
- 夕食:18:00~20:00
- 朝食:7:00~9:00
- 料金:7,400円~
- HP:グリーンパークつるい
- 宿泊予約:じゃらん(グリーンパークつるい)
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村鶴居北1-5 GoogleMAP
鶴居どさんこ牧場
鶴居市街地から東へ10kmほどにある牧場の宿です。
牧場に泊まるというのはなかなか体験できないので、北海道らしいことをしたい人にお勧め。
鶴居どさんこ牧場では、ただ寝泊りするだけでなく牧場ならではのアクティビティも満載!
キラコタン岬や宮島岬へどさんこに乗馬して行くツアーは人気があります。
- アクセス:JR釧路駅から阿寒バスグリーンパークつるい行きに乗車し、鶴見台で下車
※鶴見台停留所までの送迎があります - チェックイン:15:00~18:00
- チェックアウト:10:00
- 夕食:18:00
- 朝食:7:30
- 料金:5100円~(冬季は暖房料金+500円)
- HP:鶴居どさんこ牧場
- 宿泊予約:楽天トラベル(鶴居どさんこ牧場)
- 電話番号:0154-64-2931
- 住所:北海道阿寒郡鶴居村字久著呂71の1 GoogleMAP
おわりに
広大な自然が満喫できる鶴居村は阿寒方面に行く際にただ通過するだけでは勿体ないスポット。
タンチョウや釧路湿原が堪能できるスポットが多く、手付かずの美しい自然を思う存分味わって欲しいところです。
特に冬場は晴れることが多く、鶴居村でしか見られない光景も多くありますよ。
冬の道東観光をする際には、鶴居村も訪れるスポットの一つに入れてみてはどうでしょうか?