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スポンサードリンク登山をしている人といえばストックを使っている人が多いですよね。
「安全だよ、便利だよ、疲れにくくなるよ」と言われて何となく使ってる人ってが実は多いです。
ストック1つにしても
何故便利なのか、安全なのか
何故疲れにくくなるのか
自分は本当にストックが必要なのか
これらをしっかり考えておくと・・・
雑学になります!!
歩き方も変わるし意識も変わります。
でも登山中のおしゃべりに知って置いて損は無いです。
[toc]ストックの3つの役割
ストックの役割は大別して3つ
安全であること
便利であること
疲れにくくすること
最初に述べましたね(笑)
大別すると本当にこのように分かれます。
1つ1つ具体的に見ていきましょう。
①ストックの安全性
登山道はとても不安定な道になってます。
坂があり、根があり、岩があります。
不安定な道なので二足歩行で歩くとバランスを保つのが大変ですね。
危険物が沢山ある自然の中でヨロけて転ぶとさらに大変です。
こんな危険を未然に防いでくれる安全性がストックにはあります。
②ストックの利便性
ストックは難所でこそ力を発揮します。
多いのが40cm以上の段差を降りるときです。
こんな場面では先にストックを下に突いて、ストックに体重を預けて降りることができます。
他にも横に滑落しそうな斜めな斜面、小川を渡るときなども重宝します。
逆にストックが無い方が安全に昇り降りできる場合もあります。
ストックに固執しないで判断しましょう。
特殊な使い方としては
ツェルトという小型軽量テントとストックで簡単テントが作れたり、怪我したときの補強や簡易担架にもなります。
③ストックの疲労軽減効果
負荷軽減効果
ストックの疲労軽減効果は具体的な数字は出ていません。
しかし私は5%の軽減効果があると(勝手に)謳ってます!
5%軽減されるとどれくらい助かるのでしょう?
人は歩くと体重の2倍の重量が足にかかるといいます。
つまり膝にきます。
仮自分のに50kgとすると2倍で100kg、1万歩も歩くと100万kgの負荷が膝を襲います。
5%軽減効果があると100kgが95kg、100万kgの負荷が95万kgにへります!
凄い理論ですね~
足の負担が減ると体力も減りにくくなりますよ。
バランス保持効果
人間は立っているだけでバランス崩してしまい、同時にバランスを保持しようと頑張っています。
2本の足で立つならまだマシですが1本足で立つとバランス崩れて大変ですよね。
これが逆に3本、4本足になるとバランスを取るのがとても楽になります。
まして、登山道は障害物ばかりの悪路です。
悪路を歩く最中、足が1本のときはバランスを取るために足は力み、かなりの疲労が溜まります。
この不安定による疲労を取り払うのがストックの真価といっても過言ではありません!
ストックを使うべき人の見分け方
自分はストックを使うべきか悩む人もいると思います。
簡単です。
借りて使ってみて下さい。
1回の登山中に常に使いましょう、その日不参加の友人から借りるとか山ガールならメンズから借りましょう♪
登山レンタルならそらのした
ストックは好みや登山スタイルで合う合わないがあります。
使ってみて「邪魔だな」と感じる人はストックが合わない人なので使っても効果が薄いです。
それでも1本くらいは非常用に持ち歩くことをお勧めします。
ストックの基本の使い方と便利な使い方
基本①ストックの長さ
登りは短く、下りは長く、が登山で一般的な長さになります。
具体的には
登りは脇を閉めて肘を90度~100度くらいに曲げて持てる長さ。
(100度は90度より若干持ち上げる角度です)
下りは登りより10~15cm長くなります。
※どちらも平地で調節します
但し、斜面の角度によって長さは変わってきます。
少し急な登りなら短くなり、少し急な下りなら長くなります。
少々の変化なら長さを調節しなくても気にならない、自分の使い易い長さを覚えておきましょう。
基本②突く位置
登りでは斜面の角度によって突く位置が変わります。
緩く斜面の場合は姿勢を正して、ストックは体の横がベストになります。
あまり前に出しては腕がパンパンになり疲れます。
腕が少しダラっとなるくらいが丁度いいです。
段差があり、登りが強い斜面では前に出した足と同じくらいの位置に突きます。
このくらいの位置が一番力が届きやすいです。
ストックは前に出し過ぎると力も入らないし腕が疲れるので注意しましょう。
応用①推進力アップの使い方
実はもう一つ疲労軽減効果があるストックの使い方があります。
平坦な道から緩い斜面のとき、ストックを身体より10~15cmほど後ろに突きます。
そのためにはストックを通常より長めにしておきます。
こうすることで腕の重さがそのままストックに乗っかり、地面に伝わり、推進力へと変わります。
応用②下りの衝撃吸収
下りのときの段差が20cm位だと、面倒だからといって”そのまま真っすぐ降りがち”になります。
この時の足への衝撃というのは馬鹿になりません。
こういう場合は足が地面に着く直前にストックをガシッと地面に突きます。
すると足の衝撃が少しだけ和らぎます。
さらに応用すると
元気な男子は30~40cmくらいの段差だと飛び降ります(笑)
飛び降りるときは両足が地面に着く直前に2本のストックを地面に突きましょう。
かなりの衝撃吸収になりますし、着地時のバランスも良くなります。
馴れるともう少し高いところからのジャンプも平気になります!
お勧め モンベルの2wayストック
ストックのグリップにはI字、T字と両方を兼ね備えた2wayがあります。
この2wayストックを強くお勧めします!
Tグリップは体重を乗せやすい
TグリップとIグリップの特性として、Tグリップは上から、Iグリップは横から握ります。
横から握る場合は手が高い位置にある時は力が入りやすくなるので体を支えやすいです。
ですが手が腰くらい下がると力が入らなくなって体を支えられなくなります。
上から握る場合は手が腰より低くなっても力が(体重が)真っすぐストックに伝わるので体を支えやすくなります。
この手が腰より低くなる場面というのは大きく転倒しそうになったときか大きな段差を降りる時に起こります。
推進力がさらにアップ!
先ほどの「応用①推進力アップの使い方」がT時グリップにするだけで、さらにアップします!
T字は上の飛び出し方が左右で違い、片方が長いです。
長い方を手のひらの中で持つようにして、応用①の付き方をすると
ストックがL字のバネのようになり、力が地面に伝わりやすくなるのです。
I字だと力がストックの先端でなく、手から下へ真っすぐ逃げがちになります。
それならば2wayでなくT時でいい?
そんなことはありません。
I字グリップにもしっかりいい所があります。
I字の方が歩くときの通常のストックの振り方が楽です。
登山をするとI字の方が使い勝手が良い場面が出てきます。
だから2wayストックがお勧めなんです!
2wayストックの残念なところ
ちょっとデザインが良くない・・・
男性であればあまり気にしないのですが、女性にはちょっと可愛さが足りないんですよね。
2wayは作っているメーカーもそんなに多くないので選択の余地も狭いです。
おわりに
ストックには3つの役割がありました。
①安全性の確保
②利便性の向上
③疲労軽減効果
これだけのメリットがあり、非常時にも役立つストックは登山の必需品と言えます。
初心者は特にストックのサポートを受けて安全に登山を楽しむことをお勧めします。