<北の道草は広告が含まれていますが、「読んでくれる皆さん」のために記事を作っています>
スポンサードリンク新型コロナの影響で臨時休館してます。
2021年3月2日に再開予定です。
旭川にある三浦綾子記念文学館をご存知ですか?
三浦綾子(故)さんは旭川で生まれ育ち、北海道を舞台にした小説を旭川で書き続けました。
代表作に『氷点』、『塩狩峠』、『銃口』などがあります。
三浦綾子記念文学館は1998年に全国の三浦綾子ファンの募金によって建てられた民営の文学館。
また、隣接する外国種樹見本林と共に旭川観光のおすすめスポットとして訪れる人も多い場所なのですよ。
私は年に何回か訪れていますので、三浦文学の魅力を深く味わえる文学館についてお伝えしますね。
[toc]三浦綾子さんについて
まず、簡単に三浦綾子さんについて紹介しますね。
- 1922年:旭川生まれの北海道を代表する作家
- 1966年:朝日新聞社の懸賞小説公募に当選し、その小説「氷点」が出版され71万部のベストセラーとなり人気作家になる
- 1999年:77歳で亡くなるまで、小説やエッセイなどたくさんの作品を書き続け、今でも多くの人に読まれている
三浦綾子の作品は翻訳され、韓国・台湾・アメリカ・ヨーロッパ等の人々にも読まれているのですよ。
夫婦で綴る「口述筆記」
三浦綾子の作家活動の中で注目されていたのは「口述筆記」。
「綾子さんが語る小説を、夫の光世(みつよ)氏が書き取る」という二人三脚での執筆スタイルでした。
三浦綾子記念文学館とはこんなところ
三浦綾子記念文学館の最新情報
三浦綾子記念文学館は2019年10月末現在で、本館と隣分館で構成されています。
開館20周年記念の2018年4月に常設展示をリニューアル、その際にコンセプトとなったのが「五感展示」。
2018年9月には分館が建設され「口述筆記の書斎」が再現されました。
また、2018年11月には「三浦綾子記念文学館と外国種樹見本林」が北海道遺産に認定されています。
館内は旭川家具が置かれ温かみのある雰囲気で、時間を忘れゆったりと過ごせる空間。
そして各種SNSで情報を発信し、オーディオライブラリーを作成したり、更にはHYŌTEN CHANNEL(YouTube)を活用したりしている文学館なのです!
【本館】変形12面体の美しい木造造り
変形12面体の美しい木造造りで、2階建ての吹き抜けの本館(フォトジェニックです!)。
入口を入ると三浦綾子・光世夫婦の大きな写真が迎えてくれます。
◆1階 展示室
展示室は1~5展示室で構成され、1階は三浦綾子の生い立ちに伴って世界情勢など年を追って写真で紹介。
作品紹介も年代を追ってパネルで展示され英語・韓国語・中国語に翻訳されているので、外国人の訪問客でもOKですね。
貴重な取材ノートや愛用品などの資料を見ることができる充実した展示コーナーでは思わず足を止めてしまいます。
◆2階 視聴覚コーナー・図書コーナー
2階には映像資料を自由に見ることができる視聴覚コーナーや蔵書をゆっくり読むことができる図書コーナーがあり居心地のいい場所ですね。
私は図書コーナーの見本林の見える窓辺がお気に入り!
映像資料には以前放送されたTVドラマもあるのでファンには必見ですね。
本館内には見本林を眺めながらコーヒーなどを提供する喫茶コーナーも。
売店にも書籍や旭川のお菓子、便箋に封筒など迷うくらい揃っているのです。
文学館では朗読会やコンサートなどのイベントが行われていますので気になる方は、公式サイトをチエックしてみてくださいね。
【分館】三浦夫妻の書斎を再現
2018年9月末に文学館の開館20年を記念して分館をオープン。
内部には三浦夫妻が住んでいた家の2階の書斎を移設して展示。
書斎は口述筆記をしていた当時のまま再現して、雑誌やファンからのプレゼントなども飾られていますよ。
分館内は「氷点」「続氷点」のあらすじや解説を壁一面に展示しているので内容を知らない人でも楽しめます。
2019年10月にリューアルオ―プンし、事前に申し込むと書斎に座っての口述筆記の体験が可能になりました!
◆分館のカフェテラス「氷点ラウンジ」
見本林を眺めながら休憩できるカフェテラス「氷点ラウンジ」もオープン。
旭川市内のami工房の特製スイーツが味わえるのはここだけでないでしょうか?
また、分館ではオリジナルのブックカバーやノートを全てオーダー制で作成し販売。
朗読CDや絵葉書など、次々とオリジナル作品を提供していますよ。
氷点の舞台となった「外国種樹見本林」
文学館は外国樹種見本林の中に建っており、木々に囲まれている静かな空間です。
そして、見本林は三浦綾子のデビュー作であり代表作である『氷点』の舞台。
文学の世界に足を踏み入れることができる貴重なスポットとして、また市民の憩いの場として愛されています。
三浦綾子文学館は旭川の中心部に近い場所にありますが、約15ヘクタール!の広さで野鳥やエゾリスなどを身近に観察できるのです。
春には桜が咲く花見のスポットとなり、30分ほどあれば森林浴を楽しむことも。
私は毎年桜の頃には見本林を訪れることを楽しみにしていますよ!
「レイちゃん」が案内してくれるAR機能(終了)
●2020年10月末で、AR機能は終了しています。
文学館ではAR機能を取り入れています。
三浦文学の魅力を解説してくれるキャラクター「レイちゃん」が案内。
「三浦綾子AR」のアプリをダウンロードしたスマホやタブレットの端末をダウンロードすると誰でも見られますよ!
アプリを文学館の展示物にかざすとレイが日本語・韓国語・英語・中国語の4か国語で解説。
私はアプリ内のフォトフレームを使い写真を撮ってみました!
三浦綾子記念文学館基本情報
- JR旭川駅(東側南口)から約1.3km、車で約3分
- バス~旭川市中心部から約10分(神楽4条8丁目下車)
- 車~道央道「旭川鷹栖IC」から約15分
- 札幌から:道央自動車道利用~約2時間(札幌ICから旭川鷹栖ICまで、平日3380円)
おわりに旭川駅から文学館へと向かう通りは「氷点通り」と名付けられています。
その途中にある橋は公募で最多得票を得て「氷点橋」と名付けられ、天気がいい日に大雪連峰が一望できるのです。
三浦文学の奥深さを知ることができる文学館ですが、文学ファンのみならず、文学や旭川の魅力を感じることができる場所でもありますよ。
三浦綾子記念文学館を是非訪れてみて下さい。