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スポンサードリンク「なつぞら」で注目を集めている北海道の十勝地方。
六花の森、十勝ヒルズ、真鍋庭園などのガーデンや温泉など観光名所はたくさんあります。
今回は中札内村にある「中札内美術村」を紹介したいと思います。
「美術館は絵画に興味のある人が訪れる場所」というイメージがありますよね。
中札内美術村は十勝の大自然を楽しみたい人にも満足できるオススメのスポットですよ。
[toc]中札内美術村はこんなところ
中札内美術村は約145000平方メートルの広大な敷地に6つの美術館とレストランが点在します。
柏の林に囲まれた枕木の遊歩道を歩き、自然と親しみながら奥の美術館へ。
途中には石像があったり、草花が咲いていたりと敷地内を歩くのを楽しませてくれるのです。
彫刻広場に枕木の散歩道、ヤマモミジのトンネルなど木漏れ日の自然あふれる広い敷地は癒しのスペースがたくさん。
美術好きの人はもちろん、建築・写真撮影・ガーデンなどに興味のある人、『とにかく癒されたい人!』にオススメの場所です。
なんと、北海道を代表する「六花亭」製菓が運営しているんです。
六花亭と言えばお菓子の包装紙が十勝の草花で描かれているんですよね。
とても美術に造詣の深い会社が運営する、北海道有数の美術館です。
美術村内の広い駐車場(100台可)からそれぞれの目的地に向かうこともできます!
駐車場に敷地内の案内看板やパンフレットがありますので、まずそこで確認するといいでしょう。
- 営業期間:2024年4月20日~10月27日
- 営業時間:10:00~16:00
- 営業曜日:金・土・日曜・祝日
(金曜日は美術館と庭園を開放) - 料金:無料(任意によるご寄付をお願いしています。)
- HP:六花亭アートヴィレッジ中札内美術館
- 電話:0155-68-3003
- 住所:中札内村東栄5線 GoogleMAP
- 地図:
- アクセス:
とかち帯広空港より車で約15分
JR帯広駅より車で約40分
帯広、広尾自動車道 中札内IC下車約5分
美術館とレストラン
北の大地美術館
「一歩足を踏み入れたとたん、ため息が!」
広い美術館の窓から木漏れが館内に射し込んでいました。
そして木漏れ日が反射して床に映りこみ、その景色自体が絵画のようなのです。
よく見ると建物の天井画が高く、暖かい明かりが館内を照らしています。
建物は札幌農学校第二農場(モデルバーン)を模して建てられた木造建築。
エントランス前の枕木のカーブも見事です。
現実から離れた空間に迷い込んだ時の不思議な感じと、素敵な物に出会えた嬉しさがこみあげてくるような美術館なのですよ!
「自画像公募展「二十歳の輪郭(りんかく)」の応募作品を展示しています。
高い天井の下に飾られた自画像の作品は毎年中札内美術村で公募している作品。
ゆとりあるスペースに飾られ、ゆっくりと楽しめますよ。
時々コンサートが開かれていますので公式HPでご確認下さい。
相原求一郎美術館
北海道の風景を描いた作品で有名な洋画家故相原求一郎氏。
常設されている「北の十名山」は北海道を代表する10の山を描いた連作は六花亭の社長に依頼されたものです。
実は1995年まで銭湯として使われていた施設を再利用した建物で、とても趣があります。
入口の扉が左右に2箇所あるのが銭湯だったことを物語っていますね。
展示室内には大きくカーブしたガラスの前に置かれた椅子。
外の自然を眺められる大きな窓に向かい椅子が並んでいて、「自然を眺めながら、ごゆっくり!」というメッセージが伝わってきます!
小さな窓から見える自然が、窓枠で飾られた絵画のように楽しめる場所がたくさんありますよ。
ここも時間を忘れそうな空間。
小泉淳作美術館
墨絵・水墨画の分野で著名な、故小泉淳作氏の美術館。
第四展示室には奈良・東大寺に奉納された襖絵(ふすまえ)「蓮」のレプリカ、京都・建仁寺天井画「双龍図」小下図などの代表作を展示しています。
畳約108畳にも及ぶ壮大な水墨画「双龍図」には圧巻!
作成時の貴重な映像も見ることができます。
デッサンを展示している展示室もあり、ファンには貴重な美術館ではないでしょうか。
入口から入り奥への構造がなんとも不思議で、思わず後ろを振り返ります(この不思議さは実際に入ってみないとわからないでしょう)。
重厚な切妻屋根(キリヅマヤネ)の現代和風建築の外観ですが、館内は明るい現代風。
壮大な和の美術と工夫された展示室の楽しさを味わえる美術館です。
真野正美作品館
鹿追町在住の真野正美氏の作品館。
から葺き屋根の昔風の趣のある建物。
縁側に座布団が置いてあり、思わず座ってゆっくり眺めていたくなる空間です。
吹き抜けの天井の梁も見事。
昔の日々の暮らしの断片を切り取ったような作品や十勝らしい景色をモチーフにした穏やかな作風が魅力です。
ここはタイムスリップしたような錯覚を楽しめる美術館です。
真野正美小館
子供たちの詩を届ける「サイロ」の表紙を手掛けている真野正美氏。
小作品を展示しています。
隣で見ていた方が「小学生にこんな絵を見てもらいたいな~。」と呟いていました。
昭和の香りがする小学校や商店などをモチーフにした絵が並び、思わずほっこり。
何気ない日常が優しい色合いで描かれています。
ギャラリー柏林
中札内村北の大地ビエンナーレ受賞作家展会場。
全10回開催のおける受賞作品の一部と同作家のその後の作品を展示します。
前期と後期(8月~)で作品を入れ替えるそうです。
大きなベンチが置かれ作品をゆっくり鑑賞でき、広い窓から自然の景色が見渡せますよ!
敷地内には懐かしい井戸汲みポンプが置かれていました。
私はここの入口のガラスがとっても気に入ったのです!
レストラン ポロシリ、売店 花六花
レストラン、カフェ、ショップを併設しています。
レストランでは十勝の食材を生かした家庭料理を林に囲まれ田自然の中でゆっくり味わえます。
カフェテリア形式で自分の食べたいものをトレイに載せて会計へ。
- ランチタイムは11:00~15:00
- テラス席あり
- 土日祝日のメニューあり
もちろん六花亭のスイーツあります。
カフェ・ショップは営業時間中いつでも利用可なのがうれしいですね。
美術館めぐりの途中に休憩もかねて立ち寄るのにもいいところ。
自然に囲まれた癒しの空間でのランチに立ち寄るのもまたオススメ!
芝生広場 美術村庭園
ヤマモミジのトンネルの枕木の道、その横に庭園が広がります。
庭園の中心部にウッドチップの小道があり、散歩しながら季節ごとの花が楽しめますよ!
7月にはアナベルがたくさん咲いていました。
ローマから移送した敷石に彫刻と庭園散策も様々な魅力が。
芝生広場に点在する彫刻は広い敷地を贅沢に使った素敵な空間。
一緒に寝転がっりたくなります。
子供をモチーフにした可愛い彫刻もまた魅力的。
広場も庭園も少し歩きますが、癒しの空間ですね。
まとめ
美術を見ようという肩書抜きで、楽しめる美術村。
散歩しているうちに素敵な空間に引き込まれて楽しめ、癒されます!
今度は新緑の頃か紅葉の時期にまた行ってみたいな~と思っています。
そんな中札内美術村に是非行ってみてください。